4月28日(月)平成26年度の開校記念講演会を開催し、藤原芳子先輩(高29期)から「自分らしく未来を生きよう」と題したお話を伺いました。
藤原先輩は、平成23年に「NPO法人あきた福祉共生会」設立し、精神障がい者施設「ごろりんはうす」を開設運営しておられます。
昭和50年代前半に八橋校舎で3年間を過ごした秋商での楽しい思い出から、秋田市内の金融機関や建築関係の会社に勤め様々な経験をされました。
20~30代頃は会社勤めの女性が悩む仕事と結婚、そして出産・子育て。さらに親の看護と自らの病の疑い等を経験されました。どんなつらいことや難儀な状況にあっても、人との出会いとその人たちからの言葉の中にチャンスを見つけ、自らの人生の使命を見つけられます。
45歳で福祉系の大学・大学院に進み、現在に至るまでのことを貴重な写真と手書きのイラストなどを使ってお話していただきました。
40代を迎え、人の役に立って生きることが自分の後半の人生の使命だと心に決め、大学で福祉の勉強を始めた勇気と行動力に感動を覚えます。
大学院を卒業し、秋田型コミュニティビジネスに応募してみごと100万円の資金を手にするものの、初めての起業で苦境に陥ります。そんな時期に秋商OBの方々の勧めで参加した経営者の勉強会に参加し、今の事業を軌道に乗せられました。
そしてどんな困難にも屈しないたくましい精神の強さを感じました。 多くの人との出会いの中で一歩を踏み出し、チャンスをつかみ、そのチャンスを自分のものとして周囲の人々を幸福にしてきた先輩が身近にいることは私たちの勇気につながります。
藤原先輩のメッセージ
チャンスの神様はすぐに去る。
それが自分ではチャンスだと思わない時もある。
チャンスをつかむためには、準備(学び)が必要。
その準備(学び)は、将来の夢につながる。
講話の後、生徒を代表して生徒会長の鈴木裕大君(3年)は「40歳を過ぎ、人の役に立ちたいという目標を立て学び続けて、自分の夢を実現した先輩はすごいと感じました。自分たちもこれから進路選択の時期をむかえますが、最後まであきらめないで努力して行きたいと思います。」と感謝の言葉を述べました。
今日の藤原芳子先輩の講話を私たち一人一人は「チャンス」としてとらえ、将来の夢の実現につなげていきたいと思います。
ありがとうございました。