「第31回全国高等学校文芸コンクール」小説部門において、文芸部2年片岡咲耶さんの書いた「染まらない強さ」が優秀賞を受賞しました。
自分の意見を言えずに なんでも周囲に合わせてしまう女子高生が、ある日、おとなしいクラスメイトの勇気ある行動を目にしたのをきっかけに、ふがいない自分を反省し、自分の意思がはっきり言える「染まらない」自分になるまでのお話です。
「最初に思い浮かんだのは、集団に『染まる』『染まらない』ということ。そこから発想が広がり物語ができあがりました。高校生である今の私にしか書けないものを書きたいと思いました。」(本人の弁)
12月10日(土)東京工科大学蒲田キャンパスで表彰式があり、賞状と盾を授与されました。
審査員からは、「『染まる、染まらない』というのを、服が汚れて茶色く染まったり薄くなっていったりしているところと重ねて表現しているところがよかった」「『絵の具が~どろどろ~』といった、高校生が綺麗な表現を使いがちなところに、あえて汚い表現をもってきたところがよかった」「何気ない日常のひとコマからテーマを伝えようとした構成力がすばらしかった。特に、最後の1文の描写が効果的であった」などと評価していただきました。
咲耶さんの頭の中には、もう次の作品の構想が広がっています。